コーヒーミルの手入れは水洗いできる?刃の素材で決まる洗い方

coffee mill cleaning 調理器具
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コーヒーミルの中に粉がこびりついてきて、水でざぶざぶ洗いたくなっていませんか。

ところが「水洗いは絶対にだめ」と書く記事もあれば、「洗えます」と書くメーカーの説明書もあって、どちらを信じればいいのか迷いますよね。

答えは、ミルの刃が何でできているかで変わります。ここでは、洗えるミルと洗えないミルの見分け方から、毎日の手入れ、洗うときのやり方までを順番に紹介します。

コーヒーミルの水洗いは刃の素材で決まる

カリタ 手挽きコーヒーミル KH-10

刃がセラミックなら水洗いできます。鉄や鋼の刃は水洗いしません。

コーヒーミルの刃には、大きく分けてセラミック、鋳鉄、ステンレスなどの鋼の3種類があります。

鋳鉄や鋼の刃は、水に濡れたまま置くと錆が出ます。刃が錆びると豆がうまく挽けなくなり、粉に錆のにおいが移ることもあります。

カリタの公式サイトのよくある質問では、同社の手挽きミルのカッターは硬質鋳鉄製かアルミニウム製で、水洗いはできないと説明されています。

水に浸けたり洗ったりすると、カッターの腐食で故障したり、木の部分が割れたりする原因になるそうです。

一方でHARIOのセラミックスリムの取扱説明書には、臼の部分を分解して水洗いできると書かれています。

セラミックは水に濡れても錆びないためです。

部品と素材 水洗い ふだんの手入れ
セラミックの刃 できる ブラシで粉を払う
鋳鉄や鋼の刃 しない ブラシで粉を払う
木の本体や引き出し しない 乾いた布で拭く
電動ミルのモーター部分 しない 乾いた布で拭く
樹脂やガラスの粉受け 説明書で確認 ブラシで粉を払う

刃がセラミックのミルでも、木でできた部分は水に濡らさないでください。

木は水を吸うと割れたり、乾くまでに時間がかかってカビが出たりします。

自分のミルの刃が何かは説明書の材質欄で分かる

洗う前に、まず自分のミルの刃が何でできているかを確かめましょう。

いちばん確実なのは、取扱説明書の「材質」の欄を見ることです。

たとえばHARIOのセラミックスリムの説明書には、内臼と外臼がセラミックと書かれています。

説明書をなくしてしまった場合は、次の順番で探すと見つかりやすいです。

  1. 本体の底や箱に書かれた型番をメモする
  2. メーカーの公式サイトで型番を検索する
  3. 取扱説明書のPDFか、商品ページの材質の欄を見る

商品名に「セラミック」「鋳鉄」と入っていることも多いので、買ったときの商品ページを見返すのも手です。

刃の素材はミルの見た目では分かりにくいです。白っぽい刃でもステンレスのことがあり、黒い刃でもセラミックのことがあります。

型番を調べても刃の素材が分からないときは、水洗いはしないでください。ブラシと乾いた布だけで手入れしておけば、ミルを傷めることはありません。

毎回の手入れはブラシで粉を払えば十分

カリタ 電動コーヒーミル ナイスカットG

使うたびにやる手入れは、ブラシで粉を払うだけでOKです。水もいりません。

挽いたあとのミルの中には、細かい粉や豆のかけらが残ります。

この粉は時間がたつと酸化して、次に挽いたコーヒーに混ざります。古い粉が混ざると、せっかくの挽きたての香りが落ちてしまいます。

粉がたまったままだと、刃のすき間や粉の出口が詰まって、挽きにくくなったり故障したりする原因にもなります。

毎回の手入れは、次の3つだけです。

  1. 粉受けに残った粉を捨てる
  2. ブラシでホッパー(豆を入れる所)と粉受けの粉を払う
  3. 乾いた布で内側を拭く

ブラシは、ミルに付いてくるものか、使い古しの歯ブラシで大丈夫です。

刃のすき間など、ブラシが届かない所の粉は、カメラ用のブロワーで空気を吹き付けると飛ばせます。

口で息を吹きかけるのは避けたほうがいいです。息に含まれる水分が刃に付いてしまいます。

電動ミルの場合は、手入れを始める前に必ず電源プラグを抜きましょう。

刃まで分解して掃除する頻度は、サイトやメーカーによって目安が違います。週に2〜3回とするサイトもあれば、1か月に1回とするサイトもあります。

毎日飲む人や、油の多い深煎りの豆をよく挽く人は、2週間に1回くらいを目安にしておくと安心です。

粉が静電気でミルの内側に張り付いて取れにくいときは、ブラシでなでたあとに本体の横を軽くたたくと落ちやすくなります。

セラミック刃は薄めた中性洗剤に浸けて洗う

HARIO コーヒーミル セラミックスリム

セラミックの刃を洗うときは、薄めた中性洗剤に浸け置きしてから、よくすすいで完全に乾かします。

HARIOのセラミックスリムの取扱説明書では、次の手順が案内されています。

  1. ハンドルを付けたまま、粗さ調節つまみを反時計回りに回して外す
  2. 内臼と外臼を取り出す
  3. 薄めた中性洗剤に臼を浸け置きする
  4. 水で十分にすすぐ
  5. 完全に乾かしてから組み立てる

臼にはコーヒーの油分が付いているので、水だけで流すより中性洗剤に浸けたほうが落ちやすいです。

乾かすときは、タオルで水気を拭いてから、風通しのいい所に置いておきましょう。

臼の溝に水が残りやすいので、半日くらい置いてから組み立てると安心です。

分解した部品は小さいものが多いので、なくさないように1か所にまとめて並べておきます。スマホで分解前の写真を撮っておくと、組み立てるときに迷いません。

HARIOの説明書では、食器洗い乾燥機と家庭用漂白剤は使えないとされています。お手入れのときに油を差すのもやめてください。

セラミックは水には強い一方で、硬いものにぶつけると欠けたり割れたりします。

シンクの中で洗うときは、ステンレスの縁や食器に当てないように気をつけましょう。

鉄の刃を濡らしたらすぐ拭いて冷たい風で乾かす

うっかり水をかけてしまった、洗えないと知らずに洗ってしまった。そんなときも、慌てなくて大丈夫です。

錆が出るかどうかは、濡れてからどれだけ早く乾かせるかで決まります。

次の順番で、できるだけ早く水気を取りましょう。

  1. 電動ミルなら電源プラグを抜く
  2. 刃を外せるところまで分解する
  3. 乾いた布で刃と部品の水気を拭き取る
  4. ドライヤーの冷風で刃のすき間まで乾かす
  5. 半日以上置いて、完全に乾いてから組み立てる

ドライヤーは温風ではなく冷風にしてください。温風を当てると、樹脂の部品が変形したり、中の軸受けを傷めたりすることがあります。

電動ミルのモーターに水が入った可能性があるときは、乾いたと思っても自分で電源を入れず、メーカーに相談しましょう。

乾かしたあとに刃に赤茶色の錆が出ていたら、そのまま使い続けず、メーカーの修理窓口に問い合わせるのがおすすめです。刃だけを部品として取り寄せられるメーカーもあります。

迷ったら洗わずにブラシと乾いた布で済ませる

ここまでの話を、やることだけに絞るとこうなります。

洗えるかどうか分からないミルは、水を使わずにブラシと乾いた布で手入れすれば困ることはありません。

  • 使うたびにブラシで粉を払い、乾いた布で拭く
  • 2週間から1か月に1回は刃まで分解して粉を払う
  • 水洗いするのは、説明書でセラミックの刃と確かめたときだけ
  • 洗ったあとや濡らしたあとは、完全に乾かしてから組み立てる

水洗いをしなくても、毎回の粉払いを続けていれば、古い粉が混ざることはほとんどありません。

まずは次にミルを使ったあと、ブラシで30秒だけ粉を払ってみてください。それだけで、次に挽くコーヒーに古い粉が混ざりにくくなります。

分解の仕方が分からないときや、説明書に書かれていない部品の扱いに迷ったときは、メーカーのお客様窓口に型番を伝えて聞くのがいちばん早いです。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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