土鍋の外側の焦げを取る方法。重曹ペーストで浮かせて落とす手順と、やってはいけないこと

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土鍋の外側の焦げは、重曹のペーストを塗って1時間置き、ナイロンたわしでこすれば落ちます。落ちない厚い焦げは、大きなボウルに重曹を溶かした水を張り、土鍋を逆さに浸けて一晩置きます。内側と違うのは、外側の多くが釉薬(うわぐすり)の無い素焼きで、水を吸うことです。浸けたあとは必ず1日以上乾かします。金属たわしとクレンザーは使いません。

土鍋メーカーの手入れの案内、掃除会社の記事、ホームセンターの案内を合わせて5本読み比べ、外側の焦げの正体、落とし方を軽い順に3つ、やってはいけないこと、落ちなくても困らない焦げ、予防の順に書きます。

土鍋の外側の焦げは2種類。吹きこぼれと、炎の炭

外側の焦げは、原因で落ち方が変わります。側面の茶色く盛り上がった焦げは、吹きこぼれた汁やご飯のでんぷんが焼き付いた物で、重曹で落ちます。底の黒くすすけた焦げは、ガスの炎で土が炭のようになった物で、色は残りますが、使う分には困りません。白くざらついた跡は水道水のカルシウムで、これは重曹ではなくクエン酸で落とします。

焦げの見た目 原因 使う物 落ちるか
側面の茶色い盛り上がり 吹きこぼれの焼き付き 重曹 落ちる
底の黒いすす 炎で土が炭化 重曹+ナイロンたわし 薄くなる。色は残る
白いざらつき 水道水のカルシウム クエン酸 落ちる

落とし方1 重曹ペーストを塗って1時間置く。まずこれ

  1. 土鍋を乾かす。使った直後なら、完全に冷めて外側が乾くまで待つ
  2. 重曹3:水1で、歯みがき粉くらいの固さのペーストを作る。大さじ3の重曹に大さじ1の水が目安
  3. 焦げに厚く塗り、ラップをかぶせて1時間置く。乾くと効かないので、ラップで湿らせたままにする
  4. ナイロンたわしか、使い古しの歯ブラシで円を描くようにこする。浮いた焦げがぽろぽろ落ちる
  5. 水で流し、乾いた布で拭き、風通しのよい所で1日乾かす。

重曹は弱いアルカリで、焦げの元になっている油とでんぷんを浮かせます。土鍋を水に浸けないので、素焼きの部分が水を吸わず、乾かす時間も短く済みます。外側の焦げは、まずこの方法で7割が落ちます。

落とし方2 重曹水に逆さに浸けて一晩。厚い焦げに

ペーストで落ちない厚い焦げは、水に溶かした重曹に浸けます。土鍋が入る大きさのボウルかたらいに水を張り、水1Lに対して重曹大さじ1を溶かし、土鍋を逆さにして外側だけを浸け、一晩置きます。翌朝、ナイロンたわしでこすると、ふやけた焦げが落ちます。浸けたあとは、素焼きの部分が水を吸っているので、布で拭いてから2日ほど乾かします。乾かないうちに火にかけると、中の水が膨らんで割れます。

ボウルが無いときは、キッチンペーパーに重曹水を含ませて焦げに貼り、ラップで覆って一晩置く方法でも同じ効き目があります。

落とし方3 クエン酸で白いざらつきを落とす

白いざらつきは、水道水のカルシウムが固まった物で、アルカリの重曹では落ちません。水200mlにクエン酸小さじ1を溶かし、キッチンペーパーに含ませて白い部分に貼り、30分置いてからナイロンたわしでこすります。クエン酸が無ければ、お酢を同じ量の水で薄めた物で代用できます。酸は釉薬を傷めないので、外側の釉薬がかかった部分にも使えます。

茶色い焦げと白いざらつきが両方あるときは、先に重曹で茶色を落とし、水で流してからクエン酸を使います。重曹とクエン酸を同時に塗ると、泡が出て互いの効き目が消えます。順番を分ければ、どちらも本来の力で落ちます。

やってはいけないこと。金属たわし・クレンザー・長時間の水浸け

  • 金属たわしでこすらない。素焼きの土に傷が付き、次からそこに焦げが食い込む。ひびの原因にもなる
  • クレンザー、メラミンスポンジを使わない。研磨剤が土の細かい穴に入り込み、落ちなくなる。釉薬の部分は傷が付いて焦げやすくなる
  • 丸1日以上、水に浸けない。土鍋の外側は水を吸う。吸った水は乾くのに数日かかり、乾かないまま火にかけると割れる
  • 熱いうちに水をかけない。急に冷えると土が縮んで、ひびが入る
  • ナイフやスプーンで削らない。釉薬が欠け、そこから水が入る

土鍋の外側は、道具で削って落とす物ではなく、重曹で浮かせて落とす物です。力を入れるほど傷が付き、傷が付くほど焦げやすくなります。

底の黒いすすは、落ちなくても困らない

底の黒い部分は、炎が当たって土そのものが炭のようになった物で、重曹でこすっても薄くなるだけで、元の色には戻りません。この黒さは汚れではなく、土鍋を使った印です。ご飯を炊く力にも、におい移りにも関係しないので、落とそうとしてこすりすぎるより、そのまま使うほうが土鍋は長持ちします。気になるなら、鍋敷きに置いたときに見えないので、側面だけをきれいにしておけば十分です。

外側を焦がさない使い方。水気を拭く、火を弱める、吹きこぼさない

  • 火にかける前に、外側の水気を布で拭く。底がぬれたまま火にかけると、水の跡が焼き付いて黒くなり、割れる原因にもなる
  • 炎は鍋の底からはみ出さない強さにする。側面に炎が回ると、側面が焦げる。中火まで
  • ふたを少しずらすか、水を8分目までにして吹きこぼさない。吹きこぼれが側面の焦げのほとんどの原因
  • 吹きこぼれたら、その日のうちにぬるま湯で流す。1回で焼き付いた汁は、水で流すだけで落ちる
  • 使ったあとは、逆さにして風通しのよい所で乾かす。乾かないままだと、次に火にかけたとき焦げ跡が濃くなる

新しい土鍋は、最初に目止めをします。米のとぎ汁を8分目まで入れて中火で20〜30分煮て、冷めてから捨てて乾かします。土の細かい穴がでんぷんでふさがり、外側も内側も汚れが入りにくくなります。目止めは半年に1回やり直すと、焦げとにおいが付きにくい状態が続きます。

外側の焦げは重曹ペーストで浮かせて落とす。削らない

土鍋の外側の焦げは、重曹3:水1のペーストを塗って1時間置き、ナイロンたわしでこすれば落ちます。厚い焦げは重曹水に逆さに浸けて一晩、白いざらつきはクエン酸です。金属たわしとクレンザーは使わず、水に浸けたあとは2日乾かし、底の黒さは落とさなくて構いません。火にかける前に外側を拭き、吹きこぼさない。これだけで、外側の焦げはほとんど付かなくなります。

まず、今の土鍋の焦げが側面の茶色か、底の黒かを見てください。茶色なら重曹ペーストで落ち、黒ならそのまま使って構いません。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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