沸かなくなった電気ケトルを、袋に入れたまま玄関に置いていませんか。燃えないごみでいいのか、粗大ごみなのか分からず、収集日を1回見送った人も多いです。
分かれ目は、一番長い辺が30cmを超えるかどうかです。測り方と出し方、電源プレートやコードの扱い、まだ使えるときの手放し方まで、ひとつずつ書いていきます。
電気ケトルの捨て方は一番長い辺30cmで分かれる
電気ケトルは、ほとんどの自治体で不燃ごみか粗大ごみのどちらかです。どちらになるかは、大きさで決まります。
多くの自治体は「一番長い辺が30cm以上なら粗大ごみ」と決めていて、それより小さければ不燃ごみの袋で出せます。大阪市は30cmを超えると粗大ごみ、横浜市は金属が主な素材なら30cm以上で粗大ごみ、という具合です。
測るのは高さだけではありません。注ぎ口から取っ手の端までの幅も測って、いちばん長いところを見ます。ティファールの1.2Lで幅21.5cm、高さ21cm、タイガーの0.8Lで奥行22.3cm、高さ19.8cmなので、家庭用の電気ケトルは30cmに収まるものがほとんどです。30cmを超えやすいのは、2L以上の電気ポットと、買ったときの箱に入れたまま出すときです。箱から出して、本体だけを測ってください。
横浜市のように、素材で分ける自治体もあります。金属が主なら30cm、プラスチックが主なら50cmが境目で、プラスチック製の小さいケトルは燃やすごみに入ります。自分の市の分別表で「電気ケトル」か「電気ポット」の行を見てから出しましょう。
30cm未満なら不燃ごみの袋に入れて出すだけ
一番長い辺が30cmに収まるなら、やることは少ないです。
中の水を捨てて乾かし、コードを束ねて、不燃ごみの指定袋に入れ、不燃ごみの収集日に出します。費用はかかりません。申し込みも要りません。
電気ケトルには電池が入っていないので、ワイヤレスイヤホンやモバイルバッテリーのように、収集車の中で火が出る心配はありません。分別表で「不燃ごみ」や「小さな金属類」と書かれていれば、そのまま袋に入れて大丈夫です。
気をつけたいのは、袋の口がしまることです。不燃ごみは袋の口を結んで出す自治体が多く、ケトルの取っ手が飛び出して結べないと、収集されずに残されることがあります。袋に入らないときは、ひと回り大きい指定袋を使うか、粗大ごみに回します。
30cm以上は粗大ごみで手数料が200円から500円
一番長い辺が30cmを超えるなら、粗大ごみです。不燃ごみの袋に無理に入れて出しても、持って行ってもらえません。
粗大ごみは事前の申し込みが必要で、手数料は自治体で違い、200円から500円くらいが目安です。大阪市は電気ケトルなら200円の手数料券で出せます。
出すまでの流れは、どの自治体もだいたい同じです。
ステップ1 粗大ごみ受付センターに申し込む
電話かインターネットで申し込みます。インターネットは24時間受け付けている自治体が多く、電話がつながりにくい月末や年末は、インターネットのほうが早いです。品目は「電気ケトル」か「電気ポット」で申し込みます。
ステップ2 コンビニで手数料券を買う
申し込みのときに伝えられた金額の手数料券を、コンビニやスーパーで買います。券に受付番号か名前を書いて、ケトルの本体に貼ります。大阪市のようにクレジットカードやPayPayで払える自治体もあり、その場合の貼り紙の書き方は申し込みのときに案内されます。
ステップ3 収集日の朝に指定の場所へ出す
収集日の朝、決められた時間までに、玄関先や集積所など指定された場所に置きます。大阪市は朝8時30分までです。収集が終わるまで、券を買ったときの控えは捨てずに持っておきましょう。
電源プレートとコードは本体と一緒に出せる
ケトルを捨てるとき、迷いやすいのが電源プレートとコードです。本体だけ捨てて、プレートが棚に残っている家は多いです。
電源プレートもコードも、本体と同じ区分で出せます。本体が不燃ごみならプレートも不燃ごみの袋に入れ、本体が粗大ごみならプレートを本体にのせて、まとめて1点として出します。
コードはプレートから外れないものがほとんどなので、束ねて輪ゴムかテープで留めます。プラグの金属部分がむき出しなので、袋の中で他のごみに刺さらないように、内側に折り込んでおくと安全です。
粗大ごみで出すときは、本体とプレートが別々に転がらないように、ひもで結ぶかテープで留めて1つにします。自治体によっては「1点」の数え方が違うので、申し込みのときに「電源プレート付き」と伝えておくと確実です。
小型家電の回収ボックスは投入口が30cm×15cm
市役所や家電量販店に置いてある小型家電回収ボックスに、電気ケトルを入れられる自治体もあります。費用はかかりません。
ただし投入口は30cm×15cmのところが多く、ケトルは本体の幅で引っかかって入らないことがよくあります。相模原市の案内でも、投入口に入る大きさの製品だけが対象と書かれています。
本体の幅か奥行のどちらかが15cmに収まらないと入りません。幅14.8cmのタイガーの0.8Lなら向きを変えれば通る可能性がありますが、幅21.5cmのティファールの1.2Lは通りません。持って行っても入らなければ持ち帰ることになるので、行く前に本体のいちばん細いところを測って、15cmに収まるか確かめてください。
ボックスに入れる前に、中の水は完全に抜いておきます。一度入れたものは取り出せないので、コードや電源プレートも一緒に入れることを忘れないようにしましょう。市によっては、窓口で職員に手渡しする方式もあり、その場合は投入口の大きさは関係ありません。
まだ沸くなら売るか買い替えの店で引き取ってもらう
お湯が沸いて、水漏れもないケトルなら、捨てる前に売ることも考えましょう。
リサイクルショップやフリマアプリでは、製造から5年以内で、ティファール、デロンギ、バルミューダ、タイガー、ハリオなどのメーカーなら値が付きやすいです。買取の相場は数百円から3,000円ほどで、バルミューダは中古でも1,000円から4,000円で買い取られた例があります。
売るときは、本体と電源プレートの水垢を落とし、箱と取扱説明書があればそろえます。フリマアプリなら、正面、注ぎ口、プレート、コードの写真を4枚以上のせると、質問が減って早く売れます。
新しいケトルに買い替えるなら、家電量販店の引き取りも使えます。買い替えのときに古いケトルを引き取る店や、指定の段ボールに小型家電を詰めて持ち込む有料のサービスがあります。ヤマダデンキの場合は、長さ59cm、幅49cm、深さ47cmの指定箱を使います。料金と対象品目は店ごとに違うので、レジで聞いてから持ち込みましょう。
不用品回収業者は、他の大型ごみと一緒に出すときだけ向いています。ケトル1点のために呼ぶと、基本料金が3,000円ほどかかり、粗大ごみの何倍にもなります。頼むなら、一般廃棄物収集運搬業の許可がある業者を選び、無料と書いたトラックで回ってくる業者には渡さないでください。
捨てる前にやることは水を抜いて乾かすだけ
ここまで読んだら、やることは決まります。まず、ケトルの一番長い辺を測ります。取っ手の端から注ぎ口の先まで、メジャーを当ててください。
30cm未満なら、水を抜いて乾かし、コードを束ねて不燃ごみの袋へ。30cm以上なら、粗大ごみ受付センターに申し込んで、手数料券を貼って収集日に出す。これだけです。
水垢を落とす必要はありません。売るときは落としたほうが高くなりますが、捨てるだけなら、中を乾かすだけで十分です。ぬれたまま袋に入れると、収集までの間に袋の中に水がたまります。
電源プレートとコードは、本体と同じ日に一緒に出します。棚の奥にプレートだけ残さないように、ケトルを袋に入れるときにプレートも一緒に入れてしまいましょう。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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