コーヒーを淹れようとして、家のケトルだとお湯がドバッと出て困ったことはありませんか。
ドリップケトルと普通のケトルの違いは、ほとんど注ぎ口の形です。
お湯を沸かすことが目的なら普通のケトル、狙った場所に少しずつ注ぐことが目的ならドリップケトルを選びましょう。
どんな人に必要か、どのタイプを買えばいいかまで順番に紹介します。
ドリップケトルとケトルの違いは注ぎ口の細さ
ドリップケトルは、お湯の量を細かく変えられるように注ぎ口を細くしたケトルです。
普通のケトルは、お湯を早く沸かして、早く注げるように作られています。
口が太いので、傾けると一気にお湯が出ます。
ドリップケトルは逆で、傾けても少しずつしかお湯が出ません。
コーヒーの粉の上にお湯を細く落とせるのは、この形のおかげです。
| 比べるところ | ドリップケトル | 普通のケトル |
|---|---|---|
| 注ぎ口 | 細くて先が曲がっている | 太くて短い |
| お湯の出方 | 少しずつ出せる | 一気に出る |
| 向いている使い方 | ハンドドリップ | お茶やカップ麺、料理 |
| 容量の目安 | 0.7〜0.9L前後 | 1L以上のものも多い |
普通のケトルでもコーヒーは淹れられるがお湯の量を調整しにくい
普通のケトルやヤカンでもコーヒーは淹れられます。
ただ、お湯の量を一定に保つのはかなり難しいです。
ハンドドリップでは、最初に粉全体を湿らせて20〜30秒ほど蒸らします。
このときのお湯は、サーバーにぽたぽた落ちるくらいの量で十分です。
口の太いケトルだとお湯が出すぎて、粉が崩れたり、お湯が粉を通らず端から落ちたりします。
その結果、同じ豆を使っても毎回味が変わりやすくなるんです。
ドリップケトルが必要な人はハンドドリップを毎日する人
週に何回もハンドドリップをするなら、ドリップケトルを買うのがおすすめです。
毎回の注ぎ方がそろうので、豆や挽き方を変えたときの味の違いも分かりやすくなります。
反対に、コーヒーメーカーやインスタントが中心なら、買わなくても困りません。
ドリップバッグを月に数回使うくらいなら、普通のケトルをゆっくり傾ければ十分です。
ドリップケトルは沸かし方で3タイプに分かれる
初めて買うなら、火にかけられるタイプが一番分かりやすいです。
ドリップケトルは、お湯の沸かし方で次の3つに分かれます。
ガスやIHで沸かせる直火タイプのドリップケトル
1台で沸かして、そのまま注げます。
ただし、熱源に対応しているかは商品ごとに違うので、買う前に確かめてください。
小さいものは持ち手が熱くなりやすいので、布巾を用意しておくと安心です。
ハリオのV60ドリップケトル ヴォーノはガスとIHの両方に対応しています。
実用容量は800mlで、定番としてよく名前の挙がるドリップケトルです。
HARIO V60ドリップケトル ヴォーノ ヘアラインシルバー 実用800ml
ガスとIHで沸かせるドリップケトル
沸かしたお湯を移して使うタイプのドリップケトル
今使っているケトルでお湯を沸かして、そのお湯を移して注ぎます。
沸かす機能がない分、軽いものが多いです。
沸騰したお湯を移すと90〜93度くらいまで下がるので、そのまま淹れられるのも便利なところです。
温度を設定できる電気タイプのドリップケトル
1度ごとに温度を設定できる機種なら、豆に合わせて湯温を変えたい人に向いています。
残念なのは本体が重くなりやすいことです。
注いでいる間ずっと持っているので、手が疲れやすい人は重さも比べておきましょう。
ドリップケトルの選び方は形と容量を先に見るのがおすすめ
ドリップケトルを選ぶときは、素材より先に注ぎ口の形と容量を見てください。
お湯の出方を決めるのは形だからです。
注ぎ口は根元が太くて先が細いものを選ぶ
根元が太く、先に向かって細くなる形だと、細く注ぐことも多めに注ぐこともできます。
根元から先まで同じ細さのものは、多めに注ぎたいときに困ります。
ドリップの終わりに湯量を増やしたい人は、ここを確かめておきましょう。
容量は1〜2杯なら0.7L前後が使いやすい
1〜2杯なら約0.7L、3〜4杯なら約1Lが目安です。
大きいケトルほどお湯を入れたときに重くなり、手が疲れて注ぎ方がぶれやすくなります。
1杯だけ淹れる人は、300〜500mlの小型ドリップケトルも候補に入ります。
容量350mlのハリオ V60ドリップケトル エアーは、とても軽くて持ち手が本体に近い作りです。
樹脂製で見た目は計量カップに近いので、質感を重視する人には物足りないかもしれません。
火にはかけられないので、沸かしたお湯を移して使ってください。
HARIO V60ドリップケトル エアー 実用容量350ml 透明ブラック
お湯を移して注ぐ軽いドリップケトル
素材はステンレスとホーローと銅の順に考える
手入れと買いやすさなら、さびにくいステンレスから考えましょう。
ホーローは色が豊富ですが、ぶつけると表面が欠けることがあります。
銅は熱が伝わりやすくお湯が冷めにくい素材ですが、磨く手間がかかります。
ドリップケトルで淹れるときはお湯を少しずつ分けて注ぐ
ドリップケトルを買ったら、お湯を少しずつ分けて注ぐ淹れ方を試してみましょう。
湯温は95度前後を目安にして、次の順番で注ぎます。
- 粉全体が湿るくらいのお湯を注ぎます
- 20〜30秒待って粉を蒸らします
- 真ん中から円を描くように、細くお湯を注ぎます
- ドリッパーから落ちる速さに合わせて、お湯を足します
注ぐ速さと落ちる速さがそろうと、粉の高さが変わらず味も安定しやすくなります。
普通のケトルと違って細く注げるので、慣れないうちはお湯を足すタイミングだけ気にしてみてください。
ドリップケトルは普通のケトルの代わりにはなりにくい
家で使うお湯をドリップケトル1台でまかなうのは、あまりおすすめできません。
注ぎ口が細いぶん、カップ麺やお茶にお湯を入れるだけでも時間がかかります。
容量も少ないので、料理や家族分のお茶には足りないことが多いです。
一方で、お湯をよく使う家庭なら、普通のケトルで沸かして移すタイプのドリップケトルを足す形にすると無理がありません。
コーヒーを淹れるときだけお湯を移せばいいので、普通のケトルもそのまま使い続けられます。
今の家にケトルがあって軽いものがほしいなら移すタイプ、ケトルごと買い替えたいなら直火タイプを選びましょう。
ドリップケトルと普通のケトルの違いが分かったら、まず自分がどれくらいコーヒーを淹れるのかを考えてみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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