象印の電気ケトルを何年も使っていて、最近お湯が沸くのが遅い。スイッチの反応も前より鈍い気がする。そんなときに気になるのが、電気ケトルの寿命ですよね。
電気ケトルの寿命は、使った年数と出ている症状を合わせて見ると判断しやすくなります。買い替えの目安の年数、寿命が近いサイン、故障と勘違いしやすい例、長く使うためのお手入れを順番に紹介します。
象印の電気ケトルの寿命は何年? 買い替えの目安は5年
象印の電気ケトルに限らず、電気ケトルは5年を過ぎて不具合が出たら買い替えを考えるのが目安です。
電気ポットは、修理に使う部品の保有期間が5年と決められています。電気ケトルにはこの決まりがありませんが、電気ポットにならって5年をひとつの区切りと考える家電の専門家が多いです。
電気ケトルは沸かして自動で切れるだけのシンプルな作りです。保温を続ける電気ポットより故障しにくく、10年以上使えている人もいます。
反対に、毎日持ち運んで注ぐ家電なので、落としたりぶつけたりして1年ほどで壊れることもあります。年数だけで決めず、次に紹介するサインが出ているかを合わせて見てください。
電気ケトルの寿命が近いサインは4つ
電源が入らない、水漏れ、使うときの異音、落ちない変色の4つが出たら、電気ケトルの寿命が近いサインです。
| 寿命のサイン | 考えられる原因 | どうするか |
|---|---|---|
| 電源が入らない 沸騰しない | スイッチや内部の故障 | 下の4つを確かめてから相談か買い替え |
| 底やふたから水が漏れる | パッキンの劣化 本体のヒビ | 本体のヒビなら使うのをやめる |
| 沸かすときに異音がする | 内部の部品の劣化 | 水垢を落としても続くなら買い替え |
| 内側の変色が落ちない | 水垢やさびが固まっている | クエン酸で落ちなければ買い替え |
このなかで、すぐに使うのをやめたほうがいいのは本体のヒビからの水漏れです。底の電気が通る部分に水が回ると、ショートの原因になります。
ふたまわりの水漏れなら、パッキンが傷んでいるだけのこともあります。ただ、電気ケトルはパッキンだけを買えない機種も多いので、5年を過ぎていれば買い替えを考えるタイミングです。
沸かすときの「ボコボコ」という音や、沸くまでの時間が長くなったと感じるときは、まず水垢を疑ってください。底に白い水垢がたまると、音が大きくなったり沸くのが遅くなったりします。クエン酸で落としても変わらないときに、寿命を考えましょう。
象印の電気ケトルの電源が入らないときに確かめる4つのこと
電源が入らないときは、故障と決める前に置き方とプラグを確かめてください。寿命ではなく、置き方が原因のことがよくあります。
- 電源プラグがコンセントにしっかり差さっているか
- 本体を電源プレートの上にまっすぐ載せているか
- 電源プレートを平らな場所に置いているか
- 沸騰した直後に、もう一度スイッチを押していないか
象印の電気ケトルは、本体が電源プレートに正しく載っていないと電源が入りません。プレートが傾いた場所にあると、載せたつもりでも浮いていることがあります。
沸かした直後は、本体が熱いためすぐには再加熱しない機種もあります。少し待ってからスイッチを入れ直してみてください。
4つとも問題がないのに電源が入らないときは、象印のお客様相談窓口か、買ったお店に相談しましょう。保証期間内なら無料で直せることがあるので、保証書とレシートを手元に用意しておくと話が早いです。
象印の電気ケトルは内側の素材でお手入れのしかたが違う
内側がフッ素加工の電気ケトルは研磨剤入りのスポンジを使わず、ステンレスの電気ケトルはクエン酸のあとによくすすぐのが長持ちさせるコツです。
電気ケトルの寿命は、内側の傷み方でも変わります。お使いの象印の電気ケトルの内側がどちらの素材か、取扱説明書で一度確かめておきましょう。
内側がフッ素加工の電気ケトル
フッ素加工は、水垢がつきにくいように内側をコーティングしたものです。研磨剤入りのスポンジやたわしでこすると、コーティングがはがれてしまいます。
はがれたところには水垢がつきやすくなり、さびが出ることもあります。汚れが残ったときは、研磨剤の入っていないネットスポンジでやさしくこすってください。
内側がステンレスの電気ケトル
ステンレスは傷に強い素材ですが、たわしで強くこすると細かい傷がつきます。その傷から緑色や茶色のさびが出やすくなります。
クエン酸で洗ったあとに液が残ると、ステンレスでも傷むことがあります。クエン酸のあとは、新しい水でもう一度沸かして捨てる工程を省かないでください。
どちらの電気ケトルでもやめたいこと
- 本体ごと水につけたり、底に水をかけたりする
- 電源プレートが濡れたまま本体を載せる
- 水を入れずにスイッチを入れる
- 使い終わったお湯を入れっぱなしにする
本体の底と電源プレートは、電気が通る部分です。給水は本体をプレートから外し、ふたを開けて蛇口から入れましょう。残ったお湯はその日のうちに捨てると、水垢がたまりにくくなります。
電気ケトルの寿命をのばす水垢のお手入れは1〜3か月に1回
電気ケトルの内側の水垢は、1〜3か月に1回クエン酸で落とすと、沸くまでの時間や音の変化を防げます。
内側の白い斑点はカビではなく、水道水に含まれるカルシウムなどが固まった水垢です。体に害が出るものではありませんが、たまるとお湯ににおいがついたり、沸くのが遅くなったりします。時間がたつほど落ちにくくなるので、早めに落としましょう。
クエン酸での洗い方は次のとおりです。
- 電気ケトルに満水の目盛りまで水を入れる
- クエン酸を入れて軽く混ぜる(市販のクエン酸なら水1Lに大さじ1杯が目安)
- ふたを閉めて、いつもどおり沸かす
- 沸いたらそのまま1〜2時間置く
- お湯を捨てる
- 新しい水を入れてもう一度沸かし、そのお湯も捨てる
専用の洗浄用クエン酸を使うときは、パッケージに書かれた量と時間に従ってください。洗ったあとのお湯は熱いので、捨てるときはやけどに気をつけましょう。
白い汚れが残ったときは、もう一度同じ洗い方をくり返します。注ぎ口の細かいすき間は綿棒を使うと届きます。
象印マホービン ポット内容器洗浄用クエン酸 ピカポット 30g×4包 CD-KB03X-J
象印の電気ケトルの水垢落としに使える分包のクエン酸
寿命を過ぎた電気ケトルは修理より買い替えが早い
5年以上使った電気ケトルが壊れたら、修理より買い替えを選ぶほうが早くて手間もかかりません。
電気ケトルは修理代と新品の値段の差が小さい家電です。メーカーに送ると戻ってくるまで日数もかかるので、その間はお湯を鍋で沸かすことになります。
修理を考えたいのは、保証期間内で保証が使えるときです。保証期間を過ぎていても、まだ新しい機種なら相談窓口で修理できるか聞いてみましょう。
買い替えのときは、今の電気ケトルで不便だったところを思い出してください。湯気で棚が濡れていた、子どもが触って熱そうだった、という不満があるなら、象印の新しい電気ケトルには蒸気を減らす作りや、外側が熱くなりにくい二重構造の機種があります。
一人暮らしや、コーヒーを1〜2杯いれるのが中心なら0.8Lで十分です。象印のCK-DB08は0.8Lで、満水で約4分、カップ1杯なら約60秒で沸かせます。
象印マホービン 電気ケトル 0.8L ベージュ CK-DB08-CA
一人分を沸かすのに向く象印の0.8Lの電気ケトル
古い電気ケトルを手放すときは自治体のルールに従う
壊れた電気ケトルは、お住まいの自治体の分け方に従って出してください。小型家電として回収する自治体もあれば、不燃ごみや粗大ごみとして出す自治体もあります。
家電量販店の中には、新しい家電を買ったときに小型家電を引き取ってくれるお店もあります。引き取りの条件はお店ごとに違うので、買い替えのついでに店頭で聞いてみるとスムーズです。
まだ使える電気ケトルなら、リサイクルショップやフリマアプリで手放す方法もあります。水垢を落としてから出すと、引き取ってもらいやすくなります。
家族が多い家に買い替えるなら、1.0Lの電気ケトルが使いやすいです。象印のCK-DA10は1.0Lで、転倒湯もれ防止構造、本体二重構造、空だき防止、給湯ロック、蒸気セーブ構造が付いています。
象印マホービン 電気ケトル 1.0L ホワイト CK-DA10-WA
家族で使う人に向く象印の1.0Lの電気ケトル
象印の電気ケトルを長く使うためにまずやること
まずは今の電気ケトルの内側を見て、白い水垢がついていたらクエン酸で落としてください。沸くのが遅い、音が大きいといった不調は、それだけで直ることがあります。
水垢を落としても電源が入らない、水が漏れる、異音が続くときは、寿命のサインです。5年を過ぎていれば、修理より買い替えを考えましょう。
毎日の習慣は、残ったお湯をその日のうちに捨てることだけで十分です。電気ケトルは手入れのしかたで寿命が変わるので、1〜3か月に1回のクエン酸洗浄とあわせて続けてみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
X(旧Twitter)

